幸南食糧/新食品開発センター「マイクロ波加熱調理殺菌システム」導入

幸南食糧㈱(大阪府松原市、川西孝彦社長)は6月17日、同社の食品開発センターに食品、農業、ギフト関連の報道関係者ら約20人を集めて「新食品開発センタープレス内覧会・試食会」を開いた。同社が新規に導入したMICVAC社「マイクロ波加熱調理殺菌システム」を紹介するとともに、地元の食材を使用した調理食品を試食。食品としてのクオリティの高さや保存期間の長さ、地域農産物の新しい流通への展望などをアピールした。

お米の新しい需要を創る

はじめに川西社長が挨拶。これまでの同社の歩みと食品開発センター西館を新設した経緯を説明した。

「当社は松原市内で米穀卸からスタートした会社ですが、今何を求めているのか。1つはお米の価値と魅力をお届けして、消費者や生産者の方からも期待される企業になること。今年で設立44年目を迎えますが、現在、グループ総計で年商230億円の商いをさせて頂いています。

もう1つは新事業の展開です。お米の消費のピークは1962年の年間118㎏と言われていますが、2018年は54㎏でした。1人当たりの米の消費がどんどん減少している現実があります。要因として食の多様化やライフスタイルの変化があるので、私たちは常日頃から『お米をどうすれば消費者の方に食べて頂けるのか』ということを考えるようにしています。

 

続きは2020年8月号(7/15発行)掲載

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