コロナ禍の経営 /マルキ 香川義雄 社長「顧客ニーズに合ったオリジナル企画を頻繁に」

社内2班体制

—コロナ禍の状況で、今どのような対策を講じていますか。

3月半ばくらいまでは対岸の火事のように構えているところがあったのですが、その月の後半からは売上げに影響が出始めました。

社内的なコロナ対策としては、「手洗い」「うがい」「3密を避ける」啓蒙活動を進め、各要所に消毒液を設置、社員にはマスク着用を義務付けています。出勤については各部署の所属長が検温して、37度以上ある場合は出社しないように、本格的な検温管理を3月後半から始めました。

テレワークで最初にしたことは、ワンフロアで行っていた仕事を、5階と6階の2つのフロアに分けたことです。万一の感染リスクを考えて、2つのエンジン体制を作りました。朝礼は各部署が1カ所に集まってやっていましたが、今はそのまま待機してテレビモニターを通じて伝達事項の確認をしています。3月後半からは各セクションに加湿器を置いて、ウイルスが不活性化すると考えられる温度・湿度の環境づくりにも取り組みました。

5月売上げ盛り返す

—3〜5月の販売傾向は?

3月は昨対で2ケタ台の減少がありましたが、4月は少し持ち直し、5月は1ケタ台の減少で推移しました。少しずつ戻って来ている感じです。当社は仏事がメインなので、数百万単位の引出物や企業の記念品のキャンセルということはありませんでした。今は営業活動を前面に出せずにいますが、さまざまな情報を集める活動をおこない、ニーズがどこにあるのかを探り、ニーズに合ったものを提案するいい機会にしたいと考えています。

 

続きは2020年7月号(6/15発行)掲載

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